日本刀の研磨



※2021年4月より、法律の改正に基づき、総額表示に変更となりました。
※表示の価格は税込みの「総額表示」です。



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私は、日本刀の刀匠や、居合家の方々と出会い、長きに渡るお付き合いを通じ、日本刀そのものや、試斬と居合について、色々と勉強もさせて頂きました。
居合家の多くは、自身で研ぐ事が出来ず、居合や試斬に使う「本格的な実用研ぎ」をまともに行ってくれる方を探す事を、大変苦労されていると知りました。



・では、なぜ、居合や抜刀を含め試斬など、実用に使う日本刀は、美術研磨ではなく、「実用研ぎの刃付け」を行わなければならないのでしょうか



・切れ味の悪い日本刀での試斬は、刀の曲がりや割れを促進してしまいます。
→日本刀と言えば、「折れず、曲がらず、良く切れる」がうたい文句となっていますが、それは理想のお話であり、何があっても・・・と言う刀は、わずかな数であり、ほとんど存在していないようです。
そこに、大きな負担となる、「斬り損じ」をする事により、打撃的な大きな衝撃が加わり、刀の微妙な性能バランスや個人の斬り癖なども含めて、曲がりも起こりやすくなってしまいます。
そうなると、良い事とはされない、こじり曲げや叩き曲げによる修正で、反り曲りやよじれなど、歪みを直す必要も出てきてしまい、それもまた金属疲労を起こす事の一つですので、後に大きな問題となる可能性が高くあります。
まずは、斬れる刃を求める研ぎから、刀の保護ともなります。


・歪(曲がり、よじれ)や刃の左右バランスが悪いまま、素振りを行う事により、刃筋にずれが生じます。
→重要な要素である素振り時、刀身に曲がり(歪)や刃の左右バランスが悪いと、真っ直ぐに振っても風斬り音が鳴らず、鳴る位置を探して振る事で、刃筋がずれてしまっています。
その状態が正しいと思いこみ、素振りを続けて行けば、刃筋が成り立っていない訳ですから、いざ斬ろうと思っても、部位によっては全く斬れない場合が多くあります。
原因となるべく所を取り除く事で、素振りから正しくなり、斬るために必要な要素の一つでもある刃筋を、正しい位置にする事ができます。
長年、状態の悪い刀身で、素振りや型を続けた方と、初期や早い段階から、状態の良い刀身を使われた方と、大きな差になります。


・左右バランスや刃がしっかりと付いていない事で、斬れないストレスから来る無理な力をかけてしまうようになります。
→ストレスとは、斬る方個人の斬れない事に対するストレスの事で、斬れないからといって、自然に刀に任せる斬り方から、無理な力で斬ろうとする斬り方に変わってしまいます。
それでもなんとか、刃の運動が上手くいき、速度と角度が上手く+されれば、普通に斬れた感覚になるようですが、実際には切れ味が重く、刃の動きが不安定になるので、想像以上に負担が掛っているそうです。
それでもなお、斬り損じを続けて行けば、刃先は元々無いとしても、刃と呼べる状態からどんどん遠ざかって行き、更に無理な斬り方や力を加えるようになる、曲がりや欠けや割れをも起こす可能性があるのです。
どうしても上手く斬れないと言う方の場合、振り方に問題があるか、刀の左右のバランスが悪く、方向が定まっていない事が主な要因でもあります。




・美術研磨と当店の実用研磨の大きな違い


日本刀の研磨と言えば、一般的には美術日本刀専門の研師が行う美術研磨ですが、蒲鉾型とも呼ばれる(実際には四方反り)山高形状に整形をした砥石を使い研磨を行う事で、研ぎでの丸みをコントロールしたり、上手く砥石に当たらない刃物部位を無理に当て、「線を造り出す事」により見た目を綺麗に仕上げた状態です。
つまり、実際には歪みだらけで、無理に傷を取ろうとして、深く砥石が入ってしまっている部位も多くありますので、その部位の強度は必然的に弱くなります。
刃先の均等化もされていない事や、基本的に美術品としての価値を高める研磨として、面の見た目や線を出す事が主であり、刃付けを特別行っている訳ではありませんので、切れ味としては明らかに不足であります。
山高砥石を使う事には、いくつか理由があり、美術品として傷を的確に取る為や、必要な部位のみを研磨し無駄な研ぎ減りをな少しでも減らすなどがあるようですが、実用刃物の世界から見れば、凹凸は切断時に刃の動きが定まらない要因となりますので、良い事とは決して言えません。
せめて、左右のハマグリバランスだけでも、均等になっていれば、真っ直ぐに斬れる要素となるのですが、それも成り立っていません。
また、強度面で見ても、特別に能力を考えて、角度計算を含めた研磨がされている訳ではありませんので、ハマグリの形が明らかにおかしい物も多くあり、斬れない要素を持ってしまっている事が、確実な事も多くあります。
切れ味として、最初に必要となる刃先の刃、切り抜けに必要な面、全体を支える強度となる腰。
大きくその3点で見ても、実用ではなく、やはり観賞用に向けた見た目重視であり、だからこそ美術研磨なのです。


私は美術研磨の工程を最低限度は学びましたが、斬る研磨と見せる研磨は、やはり求める部分に、違いが多くある事を感じ、他刃物でも重要な要素である「精度研磨」の必要性を考えました。
精度研磨では、あえて平面精度の高い砥石を使い、日本刀独特の曲線やハマグリ型を損なう事無く、砥石の当たらない部位を無理に当てるような研ぎは行わず、刃先から鎬までの面を均等にしつつ、刃先ラインの精度も少しでも高め、刃先にしっかりと刃を付ける研ぎを行います。
つまり、見た目では見えないような「精度の高い面で造り上げる」研磨です

また、刀身の強度や硬さなどを検証し、それに基づいて、現状の状態で角度やハマグリの具合が適正であるのかを判断しています。それにより、斬れ味や斬り抜けが悪くなっている場合や、刃持ちが悪いなどの症状に対し、改善を試みるように、刃角度やハマグリの具合の改善も出来ます。
これらは、非常に手間が掛りますし、あれだけの長物ですから、誰にでも簡単に出来る事ではありませんが、その手間の分だけ、巻藁(畳表)や竹を切っても、斬り抜けの良い軽い切れ味を実現しています。


鎬地の状態が悪くなければ、磨く程度で抑え、刃先から鎬までを主に研ぐ事で、美術研磨に連続して出す場合と違い、どんどん重(かさね=厚みの事)が薄くなるなどし、刃や全体を支える「腰」となる部分が、弱くなる事を防ぐようにもしています。
鎬地の精度が明らかに低い場合も多くあり、刃先から鎬までの精度が上がった所で、鎬筋が大きく崩れる事があります。
面と面の精度により、本来は鎬筋(線)が真っ直ぐに出るので、仕方がない事ですが、明らかに鎬筋が大きく波打ったりする場合には、最低限度までは鎬地の修正を行い、軽い波打ち程度までに抑えます。
刃先から鎬までの精度+鎬地の精度をとなると、相当量を研がなければならなくなりますので、寿命と強度を考えつつ、実用範囲に収まっていれば、鎬地の研磨は無理に行いません。
それだけ、美術研磨の研磨は、見た目のみの精度である場合が多いと言う事です。


初回のご利用から、砥石に全面を精度良く当てきる事は難しく、無駄に研ぎ減りをさせる事でもありますので避けていますが、何度かお出し頂いている間に、砥石にあたらない部位は、少しずつ減っていきます。
居合用面精度研磨の最後と、美術研磨風の研磨の途中からは、どうしても山高形状の砥石を使う必要性もありますので、試斬用面精度白研ぎの精度研磨より、わずかに精度は落ちますが、通常の美術研磨とは、下地精度が根本的に全く違いますので、比べものにならない精度である事は確かです。


これは、当方と居合抜刀試斬を学んでいる上級者の方のご協力も頂き、研究と検証を行った結果になし得た、実用の日本刀の為の研磨としての業であり、「完全に当店の独自技術」です。


・面の精度が高い状態になると・・・


当方の精度研磨に、何度もお出し頂いている刀の場合に、白研ぎでは見えにくいですが、刀身の鎬〜刃に直線蛍光灯を真っ直ぐに映しますと、そこに蛍光灯が歪み無く一本映る事もあります。
面のハマグリに差があると、ヒョウタンのように大きく膨らんだり縮んだりし、全体が歪み曲がっている場合には、途中から蛍光灯があちらこちらへ反れてしまい、まともに映らない事すらありますし、一般的にはそういった日本刀や研ぎがほとんどで、精度とは元々無縁の世界であると言う事を、改めて痛感しています。

光で歪が見えないようにと、部位ごとに微調整をしている訳ではなく、当方の精度研磨の方法自体が、自然と精度が上がるように計算をして行っている為です。
色々な日本刀を、状態の確認の際に光にかざしましたが、ある時それにたまたま気が付きました。

このお話は、当方で精度研磨を持続して行う事で、全体的に同じ角度の面を持ち、ハマグリの具合も同じになって行く事の、証明となるでしょう。


これだけの長物を、少しでも精度良くと思っても、一般的な研磨レベルでは、まず不可能な事です。


実際に見てみたいとのお話もありましたが、ずっと上手く撮影が出来ず、悩んでおりました。
刃物の写真は非常に難しく、専門家もいるくらいです。出来る事なら、なんとなくでも良いので、撮影が出来ればと思っていました。


先日、写真撮影に詳しい方から、シャッタースピードを変えたり、露出を変えて撮る事を教えて頂き、少しは見えるようになりましたので、参考までに一例として掲載をしておきます。

この刀は、何度か研磨を行い、状態良く使い続けてきたものですので、バランスはまあまあ良い状態です。
研磨としましては、磨きまでは行ってありますので、面精度白研ぎよりは、多少精度が落ちている状態です。
ハマグリは少しきつめな為、細目の線となっていますが、ハマグリが緩めですと、映る蛍光灯幅が広くなります。
線はほぼ直線となり、同じような幅で、光が映っている事が、確認出来るかと思います。
(蛍光灯との距離や色合い、刀身の研磨の状態により、映り方は異なります。蛍光灯までの距離が近いと幅広く映り、遠いと細く映ります。正確に判断をしたい場合には、近い距離で見ると、左右への動きや幅の違いが細かく見えます。遠い場合には、左右への動きも膨らみの違いも、ほとんど違いなく見えてしまいます。参考までにご覧ください。)

     

※当然の事ながら、元の面の状態や刀身の性能、歪の具合であったり、日頃の扱い方、研磨のご選択内容により、いつまでも綺麗に映らない事もありますが、蛍光灯が綺麗に映る為に研磨を行っている訳ではありませんので、無意味に研ぎ減らす事よりも、実用で使える範囲になるかどうかを優先しています。
また、最低限度の条件が整っていなければ、何度研磨にお出し頂いても、そのようにはなりません。




・斬れ味を見た目と音で感じる事が出来ます。


日本刀で斬ると言う事の、本来あるべき姿は、人が斬ろうとするのではなく、刀に任せておけば、自然と斬れる物であると、私は体感的にも思考的にも考えています。
良く斬れて斬り抜けの良い刀は、巻藁(畳表)での袈裟斬りや斬り上げなどでは、「サクッ」「トンッ」という程度の軽い音しかしませんが、斬れない刀をお使いの方は、「バスッ」「ドスッ」「ドーン」といった感じでかなり重い音がします。
もちろん、斬り方(刃筋や切り込み角度や速度)の問題や、巻藁の硬さ(繊維の硬さと締め巻き具合)で、斬れ味の違いが出て、同じような音が鳴る事もありますが・・・。
あなたの居合や抜刀試斬でお使いの刀では、斬った時にどんな音がしますか?

また、斬れる状態の日本刀で、一般的な巻藁(畳表)や竹を斬った場合、畳表の場合には、全体がボソボソとした感じにはならず、繊維の揃いと光沢も見られ、竹の場合には切り口の繊維の質が良く見え、もちろん割れなども起こりにくい状態となります。


斬り口が悪くて、音も重く、斬った際に手に伝わる重みも重い・・・。
そんな場合には、腕によるものの可能性を疑う事も重要ですが、まずはお使いの刀身や刃の状態を疑ってみてください。
ある程度のレベルまで、斬ると言う事を理解し、実践できる方であれば、刃物の状態が良くなる事で、明らかな性能差を感じる事が出来るはずです。



・研磨の期間と実用期間の関係


美術研磨の場合、金額が非常に高いので、数年〜数十年に一度の研磨が、一般的には限界となります。その範囲で使うとなると、寝刃合わせ(寝刃研ぎとも)と呼ばれる、刃先のみを研ぐ方法を、連続して行う方も少なくありません。
その為、刃先のみが異常な鈍角となり、全く斬れないと言う訳ではありませんが、切り込みが明らかに重くなってしまっている方も多くいらっしゃいます。
そのようにして使い続ける事で、刀身を痛める可能性があったり、必要なところで本来あるべき斬れ味を出せないのであれば、同じ年数内に同じ金額を実用研ぎにかければ、有意義な居合や試斬の時間を過ごせると思い、当方では高性能重視で低価格の実用研磨を主に行っています。


・現代の使用に合わせると言う事


古来から、刃物の世界は、「腕で切るのが上手い人だ」と言われてきました。
日本刀の場合には、鎧を着たもの同士が斬り合う為、「折れず、曲がらず」が一番重要とされたようです。
現代では、相手は畳表や竹ですので、「性能の高い刃物を、斬れ味の良い状態で、適切に使う事」が、時代に合った正しい考えだと思っております。



・実際のお客様の声やご利用者の傾向


私の研磨は、試斬を研究されている方々から、「今まで斬れなかった切り方でも、簡単に斬れてしまい、なおかつ斬れ味が軽い」や「研磨をお願いした事で、別の刀で斬っているようだ」や「大振りや力を無理に込める必要がなくなり、無駄が大きく減った事で、動きが早くなった」と、確証のあるご感想を多数頂いております。
また、素振り程度においても、今まで軸が合わない感じで、落ち着かなかったと言う方が、「素直に振れて違和感が無くなった」と言う方もいらっしゃいます。

ご利用を頂いておりますお客様の中には、某有名流派の宗家右腕の方、居合抜刀試斬における試斬や型の大会での優勝者や上位入賞者、居合抜刀の館長、師範代、段位は初段から7段までと幅広く、居合や抜刀や試斬を独自の方向性で研究なさっている方、斬る事に真面目に取り組んでいらっしゃる方など、優れた功績や実力をお持ちの方も段々と増えて参りましたが、いずれも非常に高い評価を頂いており、実用の研ぎの意味を身を持って体感して頂き、多大な評価を頂いております。

おかげさまで、実用品としての日本刀研磨では、だいぶ知られるようになりました。
しかし、当店の特殊な研磨に対する意味の理解や、実際の体感なさった方の浸透率は、まだまだ低いかもしれません。
ご満足を頂けたとの事から「是非ご紹介をお願いします・・・」とお話をしても、特別に明らかな結果の出る研ぎを行う、貴重な場所である事から、人には知られたくないと、ご紹介を頂けないケースもある程、特別な扱いをして頂ける程です。




・当店で言う実用研磨は、一般的に行われるの寝刃合わせや刃付けだけではありません


一流の専門家にもご覧頂き、全体のバランス整形や見た目などのセンスも、十分であるとのご回答を頂いておりますので、実用の為の研磨だからと言って、おかしいな事になるような事は、一切ありません。
その後、美術研磨にお出し頂いて、修復不可能と言われるようなレベルの形状には、一切なりません。
他刃物で良く行われる、プレート鋼材から削り出しで、刃物形状を作成出来るだけの、整形技術を持っていますので、それは日本刀でも同じように生かされています。



・ただ研ぎを行うだけでは無く・・・


当店で研磨を行う刃物は全て、一般的なプロと言われるレベル以上に、刃物を使える状態にまで、使う事から勉強をしております。
日本刀においても、例外ではありません。

実際に試斬を経験しながら、検証を行っておりますが、私は身長も低い方ですし、体格も良くはありません。
居合抜刀試斬を、特別に習っている訳ではありませんが、居合の上段者(指導や出稽古に行く以上のレベル)で、試斬の練習や研究を独自になさっている方に、軽い手ほどきを受けた程度です。
手でひねろうとしたり、真ん中で曲げようとしても、全く動かないような1枚巻き(畳表)も普通に斬れますし、通常の巻藁であれば、全(6)方向から高い確率で斬る程度の事は出来ます。
刀の素振りを普段している訳ではありませんし、特別な練習をしている訳でもないので、居合抜刀を習っていらっしゃる方と比べて、刀を振ると言う事では絶対に勝てません。
また、体のあちらこちらが、過去の部活や仕事での怪我の影響から、大きな負担のかかる事は出来ない体となっています。

それらの影響から、私の振りは明らかに遅く、刀の重みに負けているくらいですので、力やスピードで無理に斬っている訳ではない事が、この説明からでも分かると思います。
この程度の私の腕でも、2枚巻き程度までは、軽々と斬れるだけの要素があるのですから、居合抜刀試斬に日頃から取り組んでいらっしゃる方であれば、明らかな斬れ味の差を体感頂けて、成果も大きく出る事と思います。



試斬会に参加をし、刀×2(共に2尺4寸程度)、小脇差(1尺1寸程度)、薙刀(なまくら?)、等を使って試斬をしており、巻藁(畳表)の半巻き、1枚巻き、2枚巻き、横並び、据斬り、3〜5cmの竹入り半〜1枚巻き、7〜8センチ程度の竹までは、実際に試斬で軽く斬れています。
このように、実際に斬れ味や斬り方の検証と研究を、出来る限りのペースで重ねております。


・刃物を使う事への理想


実用の日本刀として、必要な要素としては、「性能が良い刀である事」「研ぎが斬る為の良い研ぎである事」「求める内容に基づく腕がある事」です。
当方で出来る事は、その日本刀の性能を判断し、能力を少しでも多く引き出す為の研ぎを行う事です。
当店で行う、絶対的な斬れ味となる研磨を、是非ご自身でご体験なさってください。
ただ研ぐだけの研磨との、明確な差がここにあります。



・こんな方に当店の実用の為に開発をした日本刀研磨をお勧め致します。



・どうしても上手く斬れない方
・斬れない状態の刀をお使いで、居合抜刀試斬向けの本格的な研ぎや調整修理を探している方
・もっと上を目指したいと言う方
・今以上に人と差を付けたいと言う方

その他を含め、意味のある斬れ味をお求めの方は、是非とも当店の刃を付ける実用の研磨をご利用ください。
折角、状態の良い刃物となっても、全く斬れないようであれば、無駄になってしまいますので、更に必要があれば、斬る事の原理と理論から現状の解明を含めて、少しでも綺麗に軽々と斬れるようになる為にご指導を致します。

必ずやご満足頂ける事と思いますので、まずはご検討を頂ければと思います。



・研磨のお申込みやお話は、是非ともご来店の上、納得のいくまでご相談をなさってから、ご依頼ください。


遠方の方は大変だと思いますが、出来れば最初の一度目だけでも、是非当店へお越しになりまして、居合抜刀試斬についてのお話をお伺いし、当方からその日本刀の状態を説明させて頂いたり、直接のご要望をお伝え頂ければと思います。



日本刀類を店頭へ直接お持ちになる方は、お手数ですが、事前にご予約をお願い致します。



・当店でお受けする研磨は、全て私一人で行っています。


外注を使わず、当方で全てを手作業にて行っておりますので、1か月で日本刀を研げる本数は、わずかな数です。
ご依頼が確定している本数や、それらの内容によっては、期間を長くお待ち頂く場合も御座いますが、どうぞご了承くださいませ。
少しでも、皆様の居合抜刀試斬の、手助けになれればと思っております。


現状でも、別格な結果の出る良い研ぎであると、ご意見を多く頂いておりますが、今後も研究を続け、性能を上げる研ぎに関して、今以上のものをと思いながら、更なる結果を求める為に努力を続けて参りますので、皆様のご利用とご意見を、是非とも宜しくお願い申し上げます。



・必要に応じて元の状態や性能についてのご報告をしています。


ただ研いでお返しをするだけではなく、個別の性能や状態であったり、性質の可能性や不具合など、出来る限り細かくお伝えをするようにしています。
ご自身でお使いの日本刀が、どんなバランスを持ったものなのかを、刃物開発や砥石開発で培った検証技術を用いて、ご回答させて頂いております。



日本刀は、美術刀には美術研磨を施し、実用には実用の研磨が必要です。

しかし、日本刀=美術研磨でなければならないと、決まり事でもない事を勝手な決めつけでおっしゃる方も多くいらっしゃいますが、一流の刀匠さんや研師さんは、同じ日本刀でも、「美術と実用は違う」とはっきりと言いきっています。
そもそも、現代における美術研磨の主流は、江戸期に入り、日本刀がほとんど実用で使われなくなった時代に、刃付けより見た目や保存を重視する為に、考案がされた研磨で、見る事や保存を意味している為に、「美術研磨」と名前が付けられているくらいですから、実用の為の研磨では無い事は、明らかな表現と言えます。


実用刀の研磨には、個別の性能を見極めながら、強度の低下を極力抑え、切れ味をしっかりと持たせる事で、その刀への負担を減らす、いわば日本刀を守る研ぎでもあり、そもそもの考え方は大きく違っているのです。

当店の日本刀研磨は、実用の為の本格的に斬れる要素を含めた研磨であり、同じ日本刀に対する研磨でも、美術研磨とはジャンルが違います。

包丁の鍛冶付き研ぎ屋が、刃付けが専門ではなく、整形や見た目の磨きを行っていますが、言うならば美術研磨がそれにあたります。
価値を高める事が、お仕事ですから、斬れないのは致し方ない事なのです。

「実用には実用の研磨が必要である事」を、私は今後も強く推進して参ります。








☆当店の日本刀類の研磨における「研磨項目」「研磨の形状や刃付けについて」など、お客様にご選択を頂きます範囲の簡単なご説明

※いずれの研磨も、元の状態やご希望内容により、仕上がりがそれぞれ変わりますので、画像はあくまでもサンプルとしてお考えください。
撮影の設備が整っておらず、撮影技術も下手な為、光の向きで歪んで見えますが、この刀は長年に渡って、何度も研ぎを入れていますので、平面の砥石の研ぎで、ハマグリも含め、刃先から鎬までのほぼ全体が綺麗に砥石に当たりますので、精度も非常に高く仕上がっています。
また、画像で見られる光沢や濁りにつきましては、強い光を当てての撮影である事や、見やすいように、画像の明るさ調整などもしておりますので、実物との比較で考えますと、全体的に白さや模様はかなり見えやすい状態になっています。



実用刀用の「並研磨」


「おまかせ研磨

・全てお任せで使える状態にする実用刀用の日本刀研磨です。
その為、内容のご指定はお受け出来ませんが、納期が早く、基本的な価格が安定していますので、初心者の方や、メイン使用以外での日本刀などに、特におすすめです。
実用品としてご使用中の日本刀に対し、簡易的な歪取り〜修正研磨を含み、拵の修理も含まれていますので、こちらの内容をご指定頂ければ、作業完了でお渡しのプランとなります。
低価格にしつつも、実用性を捨てたくないという方は、こちらをご利用ください。

※おまかせ研磨をご希望のお客様は、ネットからのご利用のみ(お荷物で対応)とさせて頂いております。
※拵の修理で、素人作業の痕跡がある場合、別途作業代金の追加をご請求とさせて頂きます。
※目釘が1本以上、鐔の責金が必要な場合、合わせ部品などの組み合わせの場合、素人作業の痕跡がある場合、など、それらは別途作業代金の追加をご請求とさせて頂きます。



おまかせ研磨の内容でご満足頂けない方の為に、特別な研磨として、「居合抜刀用面精度研磨」のご用意があります。





実用刀の「上位研磨」

・各種研磨共に、歪取りや精度を高める修正や修復の研磨を行い、性能と仕上げにこだわった作業を行います。
正確な歪取りや修正や修復から入り、ご使用に合わせた調整や、精度の高いオリジナルの研ぎを行い、仕上げ方もご選択頂けます。
※中程度の修正が必要な場合と、打ち下ろし刀や修復レベルの修正が必要な場合は、別途費用の追加が必要です。
※上級者向けの斬れ味重視の作業は、最上位研磨として別注文扱いとなり、お見積り内容が大きく変わりますますので、ご依頼前の時点で必ずお伝えください。
※拵の修理は危険回避の為、必要に応じてないように含めさせて頂きます。





「試斬用面精度白研ぎ」※現在は取扱いを致しておりません。

・試斬用面精度白研ぎを施したサンプル画像→

当店の研磨の基準はここにあります。



「居合抜刀用面精度研磨(標準は磨きによる仕上げ)」
※別途オプションで、「霞」、「磨き+」、「特別磨き」、「刃取り」、「拭い」、をご用意しておりますので、ご希望でご選択ください。
・居合抜刀用面精度研磨(旧、磨きによる仕上げ)を施したサンプル画像→
現在は全体的に見て、だいぶ光沢寄りの仕上げに移行しており、磨き目は荒目の簡易磨きとなります。



※美術研磨は、磨きの技術により、色合いを反転させていますので、普通にただ研いで刃側が白く、地側が光る事はありません。
この段階では、磨きを行っておりますので、白研ぎと比べると、刃文の通りに更に色合いが明確に出る場合もあります。

刀身それぞれの硬度が違いますので、それにより磨きの光沢や濁りの具合が、大きく変わる場合が御座います。


一般的に居合や抜刀用の研ぎと言えば、美術研磨の研師の中でも、最高レベルの美術研磨の仕事のみで食べて行かれない方や、言うならば手抜き研磨としての扱いで、安く取り扱われている研ぎの事です。
名目の割に、刃付けが特別に行われている訳ではなく、美術研磨のレベルが高い物と比べると、仕上げが簡易的ですと言う意味合いだそうで、居合抜刀の方々に対し、失礼な事だと私は考えています。

しかし、当店の居合抜刀研ぎの場合には、「試斬用面精度白研ぎ」で作った精度の高い状態を下地とし、そこに磨き込みと刃付けを行うのが、一般的な仕上げとなっております。
その為、見た目は「磨き仕上げ」がベースとなりますが、美術刀の鑑賞と同じ方法で光にかざせば、刃文は十分に見える程度までになるでしょう。

磨き仕上げが必要とされる、主な理由としては、実用としての錆びにくさを持たせる為で、完全な傷取りを意味する訳ではありません。
「あまり綺麗に仕上がりすぎていると使うのが勿体ない・・・」と言う方は、バランスの取れた居合抜刀用面精度研磨をお勧め致します。





「霞」

霞かかったような濁りを表現し、刃文の色合いは美術研磨のように逆転しなくても、大まかな刃文は見えている状態を作り出します。
この霞の利点は、仕上げの見た目が比較的揃いやすい事や、表面に凹凸がある事から、切り抜けが良くなる傾向にある事も特徴です。

また、油をしっかりと塗布してあれば、霞仕上げになっている面に対し、油が長く残りやすい事から、白研ぎと比べ、汚れや錆が出にくい事もあります。
磨きでは、光沢がある分だけ、何らかの色の変化があると、特に目立ってしまう事もありますが、それを少し解消出来ている為、色々な利点を多く持つ仕上げとなります。
※現在画像は準備中です。




「磨き+」

居合抜刀用面精度研磨の通常の仕上げとなる、簡易磨きに対し、更に傷取りを進め、磨きも多く入れる事で、サビにくさを出すための作業です。
斬れ味には大きな影響はありませんが、刀身のサビ保護を特に気にされる方が多い為、こちらの研磨を開発致しました。
普段のお手入れの際に、サビや変色が気になった場合、金属磨き等を使って磨いていただいても、違和感なく仕上がりますのでおすすめです。




「特別磨き」
美術研磨のような大変な工程を省き、一般的な磨き剤で磨くよりも、明らかに地鉄や刃鉄の質感(層など)が出やすく、単純な光沢とならないようにと、私が研磨材の研究により独自作成をした磨き剤を使う「特別磨き」もオプションで行っております。

刃文通りの表情や、鍛え肌がそれなりに現われますので、刃取りのように余分な見た目とはならず、素直な表情を見る事が出来ます。
今まで例が無く、色々な表情が見える為、非常に面白みがある研磨だと思いますし、実際にご利用を頂きましたお客様からは、飽きない見栄えと、良い評価を頂けております。

材料費のコスト問題や、独自に材料を集め、研磨剤を作成している関係で、大量生産が出来ず、通常の磨き仕上げとしての正式導入は不可能な為、新たな磨き仕上げとさせて頂いております。
ご用命の際に、標準の「磨き仕上げ」とお間違いないよう、オプションで「特別磨き」をご希望である事を必ずお伝えください。

なお、薬品等による表情出しとは違い、研磨剤の複合性能を引き出した磨きとなる為、相性の問題(硬すぎる、柔らかすぎる、全体がほぼ同一質、等)により、上手く表情が現れない場合もあります。
この特別磨き仕上げに関しましては、やってみないと・・・という所もありますが、ある程度の範囲までは、検査で判断可能です。。
※現在画像は準備中です。
※※他オプションとは合わせてご利用頂けません。



「刃取り」
居合抜刀用面精度研磨の磨き仕上げから、オプションの「刃取り」を施したサンプル画像→


※磨きの段階から、刃取りを行った為、刃文+αの所まで、刃側に白さが出ているのが確認出来ると思います。
磨きからの刃取りの為、地鉄の確認はあまり出来ませんが、地鉄や刃鉄の硬度によっては、意外とはっきり出てくれる場合もあります。

「刃取り」は、居合抜刀用面精度研磨「磨き仕上げ」から、少し傷取りの研磨や磨きを増やした後、刃取りを簡易的に行ったものです。
本来の刃取りによる仕上げは、化粧研ぎとも呼ばれ、美術研磨の最終工程で行われるもので、下地からしっかりと砥石で仕上げを丁寧に行わないと、地鉄や刃鉄の全体として、見た目が特別良くはなりませんが、「磨き仕上げの状態からで良いので、簡単な範囲で色目が変わるよう刃取りをして欲しい」との声が多かった為、このような形で導入を致しました。
美術研磨風と比較すると、見栄えの範囲で劣る部分は多くありますが、お手頃でそれっぽい見た目と、実用性を十分に兼ね備え、お客様のご希望になる範囲としてみると、バランスの良い研磨になっています。
おかげさまで、大変ご好評を頂いており、一番人気となっております。

※※オプションの「拭い」と合わせてご利用を頂きますと、旧「美術研磨風の研磨」に近いような仕上がりとなります。




「拭い」
※通常は美術研磨で行われる、地を映えさせる研ぎと磨きを重ねる作業を指しますが、それを、ある程度の範囲まで、刃部に表現をしたものです。
特に古いものの場合には、「刃取り」との相性も良くなります。
※※オプションの「特別磨き」とは合わせてご利用頂けません。



「美術研磨風の研磨」 ※取扱いを終了致しました。

・旧美術研磨風の研磨(精度研磨あり)を施したサンプル画像→

・こちらの画像は、南北朝時代の小脇差に、拭いを丁寧に行い、大げさに地を立てた状態のサンプル画像→




研磨の形状や刃付けについて
「居合抜刀用面精度研磨」では、研磨内容をご選択頂けます。
※いずれも刀身の性能を踏まえつつ、内容に準じた仕上げとしますので、それぞれで調整する範囲は異なります。



@性能に合わせた研磨の変更
・当方でバランスを見て行う「当店にお任せ」
・連続技に適した「斬れ味重視」(大幅に設定を変え、調整を維持する為に、別料金での作業となります)

性能に合わせ研磨方法を変え、ご要望に合わせた刃に変える事も出来ます。



A研磨による調整
・巻藁(畳表)のみを斬る方向けの研磨
・竹のみを斬る方向けの研磨
・どちらも(巻藁も竹も)斬る方向けの研磨

研磨により刃の形状を変えて、性能を特化する事も出来ます。



B刃付け位置について
・一般的に刃が必要とされる部位に刃付けを行う「お任せ」
・刃を付ける部位をご指定頂く「刃付け位置指定」


流派により、刀身の使う部位が大きく異なります。
後に「刃が付いているいる部分が足りなかった」や「刃が付いている部分が多すぎた」とならぬよう、刃引き以外のお客様は、忘れずに「流派と刃付けの位置」に対するご希望をお伝えください。
また、
居合抜刀試斬など、武道や会への所属をされていない方の場合、刃付けを行いますと、怪我や刀身の欠損や錆などに関係してくる為、刃引きでの納品をお勧め致します。




これらは、お客様にご選択を頂きます範囲となりますので、ご依頼の段階からお見積り前までに、必ずご選択ください。
研磨の仕上げに関するご選択を含め、お伝え頂く内容に不足がある場合、お見積りの作成が出来ませんので、ご注意ください。

また、現在の不具合を感じる箇所や、改善されたい内容等により、お見積りが変わる場合もありますので、予めそれらも忘れずにお伝えください。






日本刀研磨に関するご依頼で、お問い合わせの際にご記載を頂く「記載例」です。
※おまかせ研磨の場合、内容のご指定はお受け出来ませんので、日本刀の概要と簡単な状態説明を記載の上、お問い合わせください。



・種別 「刀」 
・登録証記載の長さ 「72cm」「2尺4寸」
・研磨項目の希望 「居合抜刀用面精度研磨 オプションの刃取りを追加」
・研磨による調整 「どちらも斬る方向けの研磨」
・性能に合わせた研磨の変更 「当店にお任せ」「斬れ味重視」
・研磨による調整 「どちらも斬る方向けの研磨」
・刃付け位置について 「〇〇流に所属しており、@刃付け位置は〇〇〜〇〇cmの範囲を希望A刃長の約3分の2に刃付けを希望」
・現在の不具合を感じる内容 「    」
・研磨に対する改善をご希望の内容 「    」


これらは、お申込み時に必要な内容となります。
下方の注意事項と合わせて、こちらのページを良くお読みになり、内容をしっかりとご確認の上、お申込みください。







拵の修理やその他の作業について


その他としまして、拵の調整修理も当店内にて行っております。
普段お使いの拵のまま、研磨のお申込みを頂く事で、お見積りの際に、必要に応じて含めさせて頂き、安全対策の一つとしております。


刀身に問題が無くても、拵が危険と判断した場合、修理をお受け頂いたけなかったり、修理不可の場合、拵の新規作成のお話しをさせて頂きます。
状態が悪い拵のままで、斬れる刀身を扱う事は、大変危険となります。
その場合、危険な事故を防止する為に、研磨をお断りさせて頂きます。


刃物を振り回して使う以上、安全対策に対する最低限度の自己責任範囲として、考えて頂きたいと思っております。


また、拵のどこかにゆるみなどの不具合がありますと、振った力が100%で伝わらずに、緩い部位で大きくロスをしてしまいますので、折角の研磨も無駄になってしまう可能性が高いです。
ですから、拵の修理が必要という判断に至った場合、研磨と一緒に必ずご利用を頂き、少しでも条件を良く、お使い頂く必要性があると考えています。
(鞘、柄、鍔、切羽、目釘、など)

実際に、拵の状況だけでも、斬れ方に大きな差が出る事は、当方とお客様の検証により、確認済みの内容となります。
それだけ、当方の拵の修理は、的確に調整が出来ているという証明にもなると思います。

拵が付属している場合には、拵ごと必ずお送りください。


詳しくはこちらをご覧ください。




日本刀関連の用品はこちらに掲示してあります
その他用品に関しましても、ご要望がありましたら、入荷が可能な商品も御座います。




当店から・・・
「ハバキ」製作(1か月〜)
「白鞘」製作(1か月〜)
「居合拵」の新規作成 (3ヵ月〜半年程度)
・刀箪笥や金庫が置けない方向けの
「刀用桐箱」の製作(2〜3か月程度)

など、お仕事をお願いする事も出来ます。
いずれも正式なお見積りは、職人さんにお見積りを頂いてからとなります。


それ以外にも、ご要望に応じて、一人でも多くのお客様のお役に立てるよう、体勢を整えてありますので、どうぞご安心してご利用ください。





これから居合抜刀試斬用として、日本刀のご購入をお考えの方は、参考までにこちらを是非ご覧ください。



お客様個人の所有物の売買に対し、古物商認可を受けておりますので、売買のお手伝いもさせて頂いております。
古物商のページはこちらです。
また、常設としまして、左フレームの下方に、古物商のページのご用意があります。





最後に・・・



当方の行っている、日本刀の実用の為の研磨は、精度や強度を考えつつ、斬れる為の形を造り、斬れる為の刃を付けると言う、他刃物の世界の実用使い物としては、当たり前に行われている事を、ただ日本刀に盛り込んで、実用刃物とはどういう事なのかを、表現しただけの事です。
ですから、本来は決して特別な事ではありません。

他刃物の世界からは、日本刀が美術品扱いが多いジャンルの物とは言え、居合抜刀試斬などの実用で使う場合でも、なぜしっかりとした実用の為の研磨を行わないのか?と、異質な扱いをされていますが、それは当然と言えば当然の事です。
刃物を使う事は、しっかりと状態良く、そして研いで刃を付けて使う事が、当たり前なのですから・・・。

斬れない状態の日本刀として、美術研磨の中で無意味に最小限度の研ぎを行い、切断に適した刃の形を失っているものが多すぎるからこそ、実用で使われてきた中古品の日本刀のほとんどが、明らかにおかしな状態になっているのです。
せめてこの現代で、かわいそうな状態で使われる日本刀を、少しでも多く減らして行きたいと私は考えています。

技量うんぬんを強調される方は、未だに多くいらっしゃいますが、もちろんそれは一理あるとしても、単純にそれだけで刃物が簡単に使えるのであれば、刃物を扱う業界でお仕事をされている方達の誰もが、決して苦労をしてこなかったはずです。
良い刃物がただあっても、苦労をされる方が永遠に消えて行かないのは、研ぎ世界の人達が、全くそういう事を考えて来なかった事の問題も大きいからだと言えるでしょう。

少しでも状態良く研ぎを行い、それの刃物をお使い頂くと言う事が、ご理解頂けましたら、それだけでも幸いと思っております。

そして、試斬(試し斬り)について、ただ日本刀を振り回し、「斬れる」「斬れない」を語るのではなく、確証のある研究に役立てて頂きたいと思っています。



今まで当店の研磨をご利用を頂いていた日本刀で、他に研磨のご依頼をせず、当店で継続の研磨をご利用になるお客様へ

旧研磨から現在の研磨へ移行の際には、設定が大幅に変わる為、状態に関わらず、修正整形を再度加える必要性があります。
真に申し訳ありませんが、ご理解と御了承の程、宜しくお願い申し上げます。



”注意事項”

お申込み前に、必ずこのページ全体を良くお読み頂き、当店で行っている内容等をご確認ください。
説明の手間を極力省く為、こちらのページ全体を良くお読み頂ければ、ある程度の事までは把握できるよう、記載をさせて頂いております。
お申込みの際には、こちらのページの内容を、十分にご確認を頂き、ご了解を頂けた事とさせていただきます。
ご質問等がありましたら、事前に遠慮なくご連絡ください。




※日本刀類の研磨や加工作業には、登録証が付いている事が必須となります。
 必ず、日本刀と一緒に、登録証の本証をご用意ください。

日本刀方面の業者の多くは、登録証をコピーで対応をしていますが、当店では正規の方式である、”刀身と登録証本証は一緒”と、させて頂いております。
登録証本証が無い場合、研磨を行う事は出来ませので、必ず登録証の本証をご用意ください。

日本刀類に属す刃物は、登録証本証とその日本刀類を一緒にし、周りから日本刀類を持ち歩いている事を悟られないようにすれば、電車もバスも車も徒歩でも、運搬が許可されています。
ただし、「正当な理由が無い」と判断された場合には、銃刀法違反等で、取締を受ける可能性がありますので、所有者の自己責任範囲とし、むやみに持ち運びをしないよう十分にご注意ください。


なお、直接のご来店でも、お荷物としてでも、登録証が確認出来ない場合、それ以上の対応は行えませんので、必ずお忘れの無いようにお願いを致します。
登録証はその場で確認を行う必要性があり、「忘れた」や「家にある」では証明になりません。

”登録証本証の無い日本刀の持ち込みはご遠慮ください。”



※当店では、居合抜刀試斬など、真剣をご使用の方の為に、実用品としての日本刀の研磨をベースとし、性能重視の本格的な実用研磨をお受けしております。
美術研磨とは別ジャンルになり、実用の為の研磨ですから、見栄えに関する範囲のクレームはご遠慮願います。
完全体に見えるような傷取りや、嘘の線で作る見た目を捨て、個別性能を見極めながら、お客様のご要望に合わせて、精度と斬れ味を重要視しておりますので、当店で美術品扱いの日本刀を研磨なさいますと、価値が下がる可能性があります。

明らかに汚らしいような研ぎにはなりませんが、美術研磨視点での見た目重視のお客様や、価値を損ねたくないとお考えのお客様や、売却をご検討されているお客様には、適さない研磨となりますので、別途美術研磨のご案内をさせて頂きます。




※当店での日本刀研磨の刃付けは、一般的な日本刀の刃付けとされる、触ってもほとんど手が切れないような研磨とは違い、本当に斬る為の刃を付けます。
抜刀や納刀、拭い(拭き取り)など、それらの所作が正しく出来ない方や、本当の意味での刃に慣れていない方は、鞘割やその他を含めて、大きな怪我に繋がり、大変危険です。
当然の事ですが、怪我をなさっても、当方では一切の責任は取れません。
まだ経験が浅く、不安がある方は、最初は刃付けを軽くだけ行いますので、そのようにご用命ください。

刃が全く付いていない状態では、抜刀納刀時に全く問題が無い場合でも、刃付けがされた状態では、刃が引っ掛かり、上手く抜刀納刀が出来ない場合もあるかもしれません。
その場合には、刃先を欠損させる要因にもなりますし、鞘割りの可能性も出てきますので、しっかりと棟をレールとして、抜刀納刀される事をお勧め致します。




※当店に初めてご依頼を頂きます日本刀や、以前に当方で研磨や加工を行ったものでも、その後にどなたかが何らかの研磨や加工を行ったものは、新規としての別途代金がかかります。
初回の作業が一番大変で、特に当方基準で作業を行っている為、他の方が何らかの理由でも触りますと、最初から設定のやり直しとなってしまう為です。
状態に対し、通常のお見積りを作成し、そこに追加となります。
おまかせ研磨の場合には適用されません。




※部分的作業のみのご依頼は、基本的にお受けしておりません。
その部位だけを直そうとしても、他部位に影響が出る可能性があり、仕上げ直しが必要になる為です。
大きく何かを直す必要がある場合でも、その範囲のみの作業ではなく、全体作業の中の一部として、作業をお受けしています。




※中古品でご購入された日本刀や、長く使い研ぎ減らされた日本刀をお使いの方の場合、特に甲伏造りの日本刀の場合には、元から皮鉄(かわがね)が薄い場合や、使い込んで皮鉄が無くなる寸前などの状態となっており、研ぎを行う事により、心鉄(しんがね)が出てしまう恐れもあります。
必要以上には研ぎ減らさないよう気を付けておりますが、どこから心鉄になるのかは、判断基準が一切無く、いつ出てくるかは分からない事ですので、ご了解の上で研磨をご依頼ください。




※平造りは2割増し、彫刻入りは作業全体金額に3割増し、樋彫入りは1割増しとさせて頂きます。
彫刻無視で研磨の場合でも、サビ対策や汚れなど問題などで、特別に気を使う必要性はあり、彫刻無視扱いの研磨でご依頼の場合も、特別な対応は出来ません。

複雑で繊細な彫刻を避ける研ぎは、特例を除き、お受けしておりません。
抜刀試斬方面で実際に斬る為に使う日本刀は、樋彫や彫刻が入る事で、強度低下の要因となりますので、そういった日本刀の実用使用はお勧め出来ません。
平造りは調整の範囲が広く難しい為です。




※特別に、身幅(刃幅)や重量がある物は、サイズにより割増や数倍まで増額となる場合が御座います。
まれに一般的な体配以上のものとなると、作業性や研磨量の問題で、作業にかかる時間やコストや、作業効率にも大きく影響を及ぼしますので、必要に応じて増額となります。



※混雑時はオプションのご選択を頂けない場合もございます。
当店は美術的意識より、実用品の刃物としての納品を最優先として考えておりますので、実用に必須ではないオプションの範囲を含めない事で、作業時間短縮に繋げたい為です。




当店の日本刀の取扱いは、完全予約制となっております。
日本刀を当店へお持ち頂く場合には、
必ずお早めにご予約をお願い致します。
また、お荷物によるご依頼の場合でも、
必ず発送前にご確認のご連絡をお願い致します。
ネットからのご依頼で、お荷物を発送なさる方は、こちらも覧ください



※下記、研磨の金額と納期は、目安としていただきまして、実際に実物を拝見してから、詳細をお伝えを致しております。
@メールやお電話でのご連絡から、ご依頼(ご来店orお荷物で発送)を頂きます。

A当店に到着後、お客様のご要望と日本刀の状態を確認比較し、必要項目を算出致します。

Bご要望や研磨の内容に対する、「内容と納期とお見積り」をお伝え致します。

Cお客様に内容をご確認頂いた上でご了解を頂き、代金をお支払頂いた時点で、正式な「注文の確定」となります
(内容や金額で、ご希望に沿えなかった場合には場合には、お持ち帰りor送料着払いにて返送となります)



・日本刀は特殊な刃物ですから、研磨を進めている段階で、不具合や困難な内容が見つかる場合も多く考えられます。
万が一見つかった場合には、作業の進め方のご相談をさせて頂きますので、必ず連絡先として、メールアドレスやお電話番号で、早々にご連絡がつくようにお願いをしております。




※配送でのお申込みやお受け取りの場合には、以下の条件となりますのでご注意ください。
 ・送料はこちらのページに記載されている料金で発送ができます。
 
・配送中の補償については、配送業者の保険適用外の為、補償は一切受けられません。
 
(厳重に梱包を致しており、今までの梱包が原因の損傷は0です)




※日本刀研磨やその他作業につきましては先払いとなり、「現金」「銀行振込」「カード払い」がご利用頂けます。
外注作業は100%現金取引の為、外注作業が多い場合には、入金までに時間のかかるカード払いは、ご利用頂けない場合も御座います。



※日本刀作業のご依頼確定後、内容のご変更やキャンセルはお受けできません。
日本刀関連の作業は、全て個別に合わせた特注扱いの為、ご依頼完了後のキャンセルは対象外となります。
納期の変更などで、当店のみならず、他のお客様へのご迷惑にもなりますので、ご遠慮願います。



※お見積り時にお伝えをする納期や順番待ちについては、あくまでも予測的な目安でしかありません。
必ず順番に作業を行い、お返しをしておりますので、確実な納期が必要な方は、期間に余裕をもってご依頼をお願い致します。



※お見積りは実物を拝見させて頂いてからとなりますので、それまではHPに記載の内容や金額を参考になさってください。




※ページ下方にある研磨をお受け出来ない状態の記載も必ずご覧ください。


その他、ご不明な点やご心配などが御座いましたら、遠慮なく、メールかお電話にて、ご質問ください。



※店頭での日本刀関連の対応は、完全予約制です。
予め、お問い合わせの上、日時に余裕を持って、事前にご予約をお願い致します。



※2021年4月より、法律の改正に基づき、総額表示に変更となりました。


その他の取扱いについて

通常取扱いではありませんが、特注の中の特注として、お受け出来る場合もありますので、一応記載をしておきます。
いずれも、通常取扱い範囲と同じように、基準を満たせるように作業をしていきますし、研磨内容のご選択も、同等に行う事が可能です。
(※三角槍は見た目のみ選択可)


太刀、三角槍、薙刀、に関しましては、サイズからの計算と形状で割り増し料金がかかります。

これらはおまかせ研磨では対応不可となります。
また、作業期間的には、同じ長さのものと比べると、長くかかります。
忙しい時期は、お受け出来ない場合があります。



※cm表記を利用している理由
尺や寸の表示は、地域や業界により、どんどん廃止され始めており、端数は計算に含めない例も多く見られます。
本来、一寸は3.03cmで、一尺が30.3cmである事は、もちろん把握をしています。
曲がり物に対し、基準線やセット出来る環境でも用意しない限り、細かい端数までを正確に測る事は難しいです。
その為、あくまでも登録証上の「刀」などの表示や、cm表示に合わせ、当店では対応を行っております。
その数字を超えるか、越えていないかにより、境界線となる場合がありますが、予めご了承くださいませ。

・日本刀 刀 2尺以上(60cm以上)
※2尺5寸(75cm)を超えるサイズの刀に関しましては、作業時間の関係上、研磨代金合計額に対して、長さや身幅により、3割増しの料金となります。

刀の並研磨

おまかせ研磨

簡易的な歪取り、修正〜修復の研磨、仕上げ研磨、拵の修理がセットとなったお得なプランです。
内容はお任せの為、ご希望内容のご指定は頂けませんが、実用研磨として必要十分な範囲で仕上げます。
表面の仕上げは、簡易磨きとなります。

※おまかせ研磨をご希望のお客様は、ネットからのご利用のみ(お荷物で対応)とさせて頂いております。
※拵の修理で、目釘が複数本、鐔の責金が必要な場合、合わせ部品などの組み合わせの場合、素人作業の痕跡がある場合、など、それらは別途作業代金の追加をご請求とさせて頂きます。


混雑時以外の納期目安 1〜2カ月程度


 料金 95,000円




刀の上位研磨

・居合抜刀用面精度研磨(標準は簡易磨き仕上げ)
精度の高い歪取りから始め、修正の研磨を行ってから、精度の高い仕上げへと向かう当店オリジナルの研ぎを行い、仕上げへと向かいます。
※磨き仕上げは、精度の高い研磨から、磨き入れを行う事で、傷取りによる見た目と、サビにくさを出しています。
※※斬れ味重視は、斬り込みと切り抜けを考え、大幅に設定を変えつつも、更に精度を高め、より性能を求める研磨となり、切り損じをしないような上級者の方向けの設定となります。
※※※拵の修理は別料金です。
 
 ○磨き仕上げ     料金 140,000円

 ◎斬れ味重視    料金 180,000円

※中程度の修正は15,000円の追加となり、打下ろし刀の場合や修復レベルの状態は55,000円の追加です。

納期目安 順番待ちでの作業


”オプション”の追加
 霞          料金 +40,000円
 磨き+        料金 +40,000円
 特別磨き      料金 +40,000円
 刃取り       料金 +55,000円
 拭い
        料金 +60,000円

※「刃取り」と「拭い」は同時にご利用頂けます。
「居合抜刀用面精度研磨」をご利用の方で、型居合専用にお使いになる場合などには、「刃付け」を行うか「刃引き」かは、どちらでもお選び頂けます。


※研磨の形状や刃付けについて



性能に合わせた研磨の変更
・当方でバランスを見て行う「当店にお任せ」
・連続技に適した「斬れ味重視」(大幅に設定を変え、調整を維持する為に、別料金での作業となります)

性能に合わせ研磨方法を変え、ご要望に合わせた刃に変える事も出来ます。


研磨による調整

・巻藁のみを斬る方向けの研磨
・竹のみを斬る方向けの研磨
・どちらも(巻藁も竹も)斬る方向けの研磨

研磨により刃の形状を変えて、性能と特化する事も出来ます。


刃付け位置について
・一般的に刃が必要とされる部位に刃付けを行う「お任せ」
・刃を付ける部位をご指定頂く「刃付け位置設定」


流派により、刀身の使う部位が大きく異なります。
後に「刃が付いているいる部分が足りなかった」や「刃が付いている部分が多すぎた」とならぬよう、刃引き以外のお客様は、忘れずに
「流派(所属支部)と刃付けの位置」に対するご希望をお伝えください。
また、
居合抜刀試斬など、武道や会への所属をされていない方の場合、刃付けを行いますと、刀身の欠損や錆に関係してくる為、刃引きでの納品をお勧め致します。


これらをお選び頂く事が出来ます。
ご要望が特に無い場合には、強度や性能からの判断で、当方にお任せとなりますので、お見積り前までに、ご希望をお伝えください。



・刃引き
刃引きを行いたいが、いずれ刃付けをしようとお考えの方の為に、極力均等で軽い刃引きを行います。
※長期間、試斬にお使いにならない場合には、同価格にて、しっかりとした刃引きも行います。
 
 料金 3,000円



・日本刀 脇差(脇指)や寸伸び短刀 1尺〜2尺以内(通常30〜60cm)
※30〜45cm以内と、45〜60p以内で、金額が変わります。

脇差の並研磨

おまかせ研磨

簡易的な歪取り、修正〜修復の研磨、仕上げ研磨、拵の修理がセットとなったお得なプランです。
内容はお任せの為、ご希望内容のご指定は頂けませんが、実用研磨として必要十分な範囲で仕上げます。
表面の仕上げは、簡易磨きとなります。

※おまかせ研磨をご希望のお客様は、ネットからのご利用のみ(お荷物で対応)とさせて頂いております。
※拵の修理で、目釘が複数本、鐔の責金が必要な場合、合わせ部品などの組み合わせの場合、素人作業の痕跡がある場合、など、それらは別途作業代金の追加をご請求とさせて頂きます。


混雑時以外の納期目安 1〜2カ月程度


 30〜45cm以内 料金 70,000円

 45〜60cm以内 料金 85,000円




脇差の上位研磨

・居合抜刀用面精度研磨(標準は簡易磨き仕上げ)

精度の高い歪取りから始め、修正の研磨を行ってから、精度の高い仕上げへと向かう当店オリジナルの研ぎを行い、仕上げへと向かいます。
※磨き仕上げは、精度の高い研磨から、磨き入れを行う事で、傷取りによる見た目と、サビにくさを出しています。
※※斬れ味重視は、斬り込みと切り抜けを考え、大幅に設定を変えつつも、更に精度を高め、より性能を求める研磨となり、切り損じをしないような上級者の方向けの設定となります。
※※※拵の修理は別料金です。
 
 ○磨き仕上げ     料金 30〜45cm以内 95,000円
                    45〜60cm以内 125,000円

 ◎斬れ味重視    料金 30〜45cm以内 125,000円
                   45〜60cm以内 155,000円


※中程度の修正が必要な場合は        30〜45cm以内 10,000円
                            45〜60cm以内 13,000円

※打下ろし刀の場合や修復レベルの状態は  30〜45cm以内 40,000円
                               45〜60cm以内 50,000円

                                     の追加です。

納期目安 順番待ちでの作業


”オプション”の追加
 
 霞          
 料金 30〜45cm以内 +25,000円
                   45〜60cm以内 +35,000円

 磨き+         料金 30〜45cm以内 +25,000円
                  45〜60cm以内 +35,000円

 特別磨き      料金 30〜45cm以内 +25,000円
                  45〜60cm以内 +35,000円

 刃取り        料金 30〜45cm以内 +30,000円
                 45〜60cm以内 +40,000円

 
拭い         料金 30〜45cm以内 +40,000円
                 45〜60cm以内 +50,000円


※「刃取り」と「拭い」は同時にご利用頂けます。
※「居合抜刀用面精度研磨」をご利用の方で、型居合専用にお使いになる場合などには、「刃付け」を行うか「刃引き」かは、どちらでもお選び頂けます。


※研磨の形状や刃付けについて



性能に合わせた研磨の変更
・当方でバランスを見て行う「当店にお任せ」
・連続技に適した「斬れ味重視」(大幅に設定を変え、調整を維持する為に、別料金での作業となります)

性能に合わせ研磨方法を変え、ご要望に合わせた刃に変える事も出来ます。


研磨による調整

・巻藁のみを斬る方向けの研磨
・竹のみを斬る方向けの研磨
・どちらも(巻藁も竹も)斬る方向けの研磨

研磨により刃の形状を変えて、性能と特化する事も出来ます。


刃付け位置について
・一般的に刃が必要とされる部位に刃付けを行う「お任せ」
・刃を付ける部位をご指定頂く「刃付け位置設定」


流派により、刀身の使う部位が大きく異なります。
後に「刃が付いているいる部分が足りなかった」や「刃が付いている部分が多すぎた」とならぬよう、刃引き以外のお客様は、忘れずに
「流派(所属支部)と刃付けの位置」に対するご希望をお伝えください。
また、
居合抜刀試斬など、武道や会への所属をされていない方の場合、刃付けを行いますと、刀身の欠損や錆に関係してくる為、刃引きでの納品をお勧め致します。


これらをお選び頂く事が出来ます。
ご要望が特に無い場合には、強度や性能からの判断で、当方にお任せとなりますので、お見積り前までに、ご希望をお伝えください。




・刃引き
刃引きを行いたいが、いずれ刃付けをしようとお考えの方の為に、極力均等で軽い刃引きを行います。
※長期間、試斬にお使いにならない場合には、同価格にて、しっかりとした刃引きも行います。
 
 料金 30〜45cm未満 1,500円
      45〜60cm以内 2,000円



・日本刀 短刀 1尺以内(通常は30cm未満)

短刀の並研磨

おまかせ研磨

簡易的な歪取り、修正〜修復の研磨、仕上げ研磨、拵の修理がセットとなったお得なプランです。
内容はお任せの為、ご希望内容のご指定は頂けませんが、実用研磨として必要十分な範囲で仕上げます。
表面の仕上げは、簡易磨きとなります。

※おまかせ研磨をご希望のお客様は、ネットからのご利用のみ(お荷物で対応)とさせて頂いております。
※拵の修理で、目釘が複数本、鐔の責金が必要な場合、合わせ部品などの組み合わせの場合、素人作業の痕跡がある場合、など、それらは別途作業代金の追加をご請求とさせて頂きます。


混雑時以外の納期目安 1〜2カ月程度


 料金 45,000円





短刀の上位研磨

・居合抜刀用面精度研磨(標準は簡易磨き仕上げ)
精度の高い歪取りから始め、修正の研磨を行ってから、精度の高い仕上げへと向かう当店オリジナルの研ぎを行い、仕上げへと向かいます。
※磨き仕上げは、精度の高い研磨から、磨き入れを行う事で、傷取りによる見た目と、サビにくさを出しています。
※※斬れ味重視は、斬り込みと切り抜けを考え、大幅に設定を変えつつも、更に精度を高め、より性能を求める研磨となり、切り損じをしないような上級者の方向けの設定となります。
※※※拵の修理は別料金です。

 ○磨き仕上げ     料金 55,000円

 ◎斬れ味重視    料金 80,000円

※中程度の修正が必要な場合は8,000円の追加となり、打下ろし刀の場合や修復レベルの状態は25,000円の追加です。

納期目安 順番待ちでの作業



”オプション”の追加
 霞          料金 +15,000円
 磨き+        料金 +15,000円
 特別磨き      料金 +15,000円
 刃取り       料金 +25,000円
 拭い
        料金 +30,000円

※「刃取り」と「拭い」は同時にご利用頂けます。
※「居合抜刀用面精度研磨」をご利用の方で、型居合専用にお使いになる場合などには、「刃付け」を行うか「刃引き」かは、どちらでもお選び頂けます。



※研磨の形状や刃付けについて



性能に合わせた研磨の変更
・当方でバランスを見て行う「当店にお任せ」
・連続技に適した「斬れ味重視」(大幅に設定を変え、調整を維持する為に、別料金での作業となります)

性能に合わせ研磨方法を変え、ご要望に合わせた刃に変える事も出来ます。


研磨による調整

・巻藁のみを斬る方向けの研磨
・竹のみを斬る方向けの研磨
・どちらも(巻藁も竹も)斬る方向けの研磨

研磨により刃の形状を変えて、性能と特化する事も出来ます。


刃付け位置について
・一般的に刃が必要とされる部位に刃付けを行う「お任せ」
・刃を付ける部位をご指定頂く「刃付け位置設定」


流派により、刀身の使う部位が大きく異なります。
後に「刃が付いているいる部分が足りなかった」や「刃が付いている部分が多すぎた」とならぬよう、刃引き以外のお客様は、忘れずに
「流派(所属支部)と刃付けの位置」に対するご希望をお伝えください。
また、
居合抜刀試斬など、武道や会への所属をされていない方の場合、刃付けを行いますと、刀身の欠損や錆に関係してくる為、刃引きでの納品をお勧め致します。


これらをお選び頂く事が出来ます。
ご要望が特に無い場合には、強度や性能からの判断で、当方にお任せとなりますので、お見積り前までに、ご希望をお伝えください。



・刃引き
刃引きを行いたいが、いずれ刃付けをしようとお考えの方の為に、極力均等で軽い刃引きを行います。
※長期間、試斬にお使いにならない場合には、同価格にて、しっかりとした刃引きも行います。
 
 料金 1,000円




※全ての刃物で言える事ですが、修正研磨が必要な場合、大きく研磨を行う為、特にサイズが変化する場合が御座います。予めご了承ください。


 日本刀類の研ぎ納期について


・「おまかせ研磨」は、一般刃物と同等の納期となります。HPのTOPページにあります、一般刃物の混雑具合を参考になさってください。
・メインとなる「居合抜刀用面精度研磨」は、元の状態や研磨内容、長さなどの条件の違いなどにより、通常時で半月〜1か月程度掛ります。
ご依頼時に、状態を確認して、納期が決定となります。

※混雑具合によっても、納期は大きく変わる場合が御座います。


 お受けできない状態は・・・


※銃刀法の登録証本証が無い日本刀
・銃刀法の登録証は、刀を所持したり研磨するには、不可欠な物です。登録証の無い刀剣類を保持する事は、例外を除き違法行為であり、当然危険行為になる為、研磨をする事も出来ません。

※危険行為に使われていると判断できるもの
・保存のされ方や使われ方を見て、明らかに居合や抜刀試斬以外に使われていると判断できる場合、研磨をお断りする場合が御座います。
※大欠けがある場合
・日本刀研磨で大欠けを取り除くのは、全体を大きく研ぎ減らし、焼き刃を失う可能性もあります。また、当方では期間が相当掛りますし、当然金額も超高額になりますので、お受け致しておりません。


※明らかに大きな鍛え傷や、亀裂が大きく入ったもの
・鍛え傷は層の割れ目であり、明らかに大きい場合には、居合で素振りするだけで、最悪の場合、刀が破損する場合もあります。まして試斬となれば、厳しい条件になりますので、危険な刃物の研磨となる為、お受けする事は出来ません。

※そり曲りがひどいもの
・一般的なそり曲りは、叩き調整や歪取り棒などで、使用に問題が無い程度まで直すことは可能です。しかし、明らかに形状を維持できていない物の場合には、専門家による叩き直しでも、直しきる事は難しい状態である場合もあります。

※よじれ(ねじれ)の強いもの
・軽いよじれであれば、金属の動きを想定し、研磨により取り除く事が可能ですが、強いよじれは取り除く事は、熱を加えて叩かないと、折れ、割れ、亀裂になる可能性がありますので、修正は不可能です。


※錆による浸食が激しく金属劣化が激しい物
・表面錆は少し凸凹が残る程度で仕上がりますが、明らかに浸食が進んでいる場合などは、砥ぎを行っても刃先強度が出せなかったり、いつまでも錆による欠損が刃先に出てしまう場合があり、その場合は再生は難しいと言えます。


※何度も曲がった可能性のあるもの
・実用で曲がりを繰り返したものは、金属疲労を起こしている可能性がかなり高く、危険な刃物と判断をし、研磨を行う事が出来ない場合が御座います。

※実用に向かない日本刀と判断されるもの
・腰が弱く、重ねも薄く、軽く素振りをするだけで、全体がしなるような日本刀は、居合や試斬には向きません。大変危険ですし、刃先強度の補償も出来ませんので、お断りをさせて頂く場合が御座います。
実用刀のご購入には、十分にお気を付けください。
ある程度、居合抜刀を続けていらっしゃる方には、実用に向いた注文刀をお勧め致します。


※時代物や現代物を問わず美術的価値判断が非常に高いと判断される場合
・当方では完全な美術研磨は行っておりません。その為、当方で研磨を行う事で、その日本刀の価値を損ねると判断できるような、価値の高い日本刀などの場合、研磨をお断りする場合が御座います。

※その他、当方でお受けできないと判断させて頂く場合も御座います。


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